バリ島での雨季のお楽しみ
4~9月の乾季がおすすめの季節ですが、
10~3月の雨季は航空券やツアー代金が比較的安く、
またトロピカルフルーツがおいしい…といったメリットもあります。
雨季とはいえ日本の梅雨とは異なり、短時間のスコールばかり。
準備に気を付けておけばお得に十分に楽しむことができます。
雨季の様子
バリ島の雨季は、11月〜3月
雨の少ない乾季ばかりがクローズアップされがちですが
バリ島の雨季はスコールと呼ばれる「短時間の大雨」がほとんどです
雨が降っても1~2時間でやんで、その後は快晴ということも多く、
観光もアクティビティも十分楽しめます。
おまけに、ギラギラと一日中太陽が照りつける乾季と違い
雲の多いこの時期は比較的過ごしやすいのも大きなメリットです
また、「オフシーズン」として扱われるため、航空券やツアーの価格も
「オンシーズン」の乾季に比べると安く、お得に旅行を楽しむことができます。
観光客の少ない落ち着いたバリ島を楽しめるのも雨季ならではかもしれません。
雨季のベストシーズンは何といっても1月。
バリ島はお正月を過ぎればオフシーズンとなり、航空券やツアーの価格が下がります。
乾季のバリもいいけれど、雨季は意外と穴場の時期かもしれません。
また、「トロピカルフルーツの美味しい季節」でもあるんです。
雨季のお楽しみ①:トロピカルフルーツ
日本では手に入りにくいトロピカルフルーツを思う存分食べられるは
南国旅行の大きな楽しみの一つ。バリ島の雨季も同様です。
バリ島で人気のフルーツを7つは以下の通りです。
1 マンゴー(ウルシ科・バリ島ではマンガと呼ばれる)
「世界三大美果」の一つ、11月〜2月頃にシーズンを迎えます。
「インドネシア産のものが最も味がよい」と評価する人も多いようです。
とてもリーズナブルな価格で購入できるので、ぜひ試してみましょう。
2 マンゴスチン(フクギ科・バリ島ではマンギスと呼ばれる)
「世界三大美果」の一つ、「果物の女王」との異名を持ちます。1月〜2月頃がシーズン。
果肉は乳白色で、上品な甘さと爽やかな味わいが特長。
手で簡単にむけるので、スナック感覚でどこでも気軽に食べられます。
3 ドリアン(アオイ科)
「果物の王様」と呼ばれるドリアン。
10月〜2月頃にシーズンを迎えます。その香りは独特です。
4 パパイア(パパイア科)
バリ島では1年中楽しめるフルーツです。
ジュースとして楽しんだり、サラダ(青パパイアと呼ばれる未熟果を使う)など料理にも。
「パパイアは便秘のときにおなかの調子を整えてくれる」といわれています。
5 ドラゴンフルーツ(サボテン科・バリ島ではブアナガと呼ばれる)
トロピカルフルーツの代表格として不動の人気を誇るドラゴンフルーツ。
バリ島では果肉が濃いピンク色のものが主流です。シーズンは11月〜3月頃。
さっぱりとして飽きのこない味わいで、非常に栄養価の高いフルーツ。
6 パッションフルーツ(トケイソウ科・バリ島ではマルキッサと呼ばれる)
11月〜3月頃にシーズンを迎えます。
半分に切ってスプーンですくって食べるという手軽さも人気の理由の一つです。
独特の酸味が特長
皮にシワが出ている熟したものは酸味が少ないです。
7 スターフルーツ(カタバミ科・バリ島ではブリンビンと呼ばれる)
カットすると断面が星形になる、人気のトロピカルフルーツ。11月〜2月頃がシーズン
みずみずしくさっぱりとした味わいが特長。
熟するに従って、緑色から黄色に変化します。
南国らしい食べ物もバリ島旅の楽しみですね。しかもお値段もリーズナブルであればなおさら。
ワクワクしてきました。
体重増加に注意しないとね。
雨季のお楽しみ②:バリ島の芸能 お勧め鑑賞スポットはこちら
「雨季でもバリ島らしい観光をしっかり楽しみたい」という方におすすめしたいのが、バリ舞踊鑑賞です。
1、バリ舞踏鑑賞
室内のステージで鑑賞できるものが多いため天気に左右されず、
中には極上のインドネシア料理をいただきながら楽しむことができるレストランもあります。
バリ舞踊は、大きく3つあります。
観光地などで主に演じられる「バリバリアン舞踊」
寺院などでの奉納舞「ワリ舞踊」「ブバリ舞踊」として古くから演じられているもの
バリ島の人たちはとても信仰心があつく、奉納舞はすべて、カジャと呼ばれる聖なる方角(アグン山のある北)に向かって演じられます。
観光客に人気があるのは鑑賞用の「レゴンダンス」と「ケチャックダンス」「バロンダンス」などです。
レゴンダンス
もともと宮廷舞踊として作られたもの
華やかな衣装と装飾品をまとった美しい女性が幻想的なガムラン音楽に合わせて踊ります。
最初に出てきて一人で舞う「チョンドン」と呼ばれる踊り子が一番の花形
ケチャックダンス
レゴンダンスがしなやかな女性の舞踊であるのに対し、こちらは力強い男性の舞踊です。
呪術的な意味を持つ踊りで、音楽はなく、大人数の男性が「チャッ、チャッ」という叫びを繰り返しながら、観客を独特なリズムと迫力で魅了します。
続いて、おすすめの公演会場を紹介します。どれも天気に左右されないところばかりなので、ぜひ足を運んでみてください。
- ウルワツ寺院
ケチャックダンスの一番人気は、やはりウルワツ寺院でしょう。ケチャックは、タナロット寺院などさまざまなところで上演されていますが、ウルワツ寺院では人数も多く、迫力満点のケチャックが鑑賞できます。
晴れていれば、夕日も一緒に鑑賞できるのもうれしいところ。
雨天時でも屋根付きのステージが用意されているので、いつでも安心して楽しめます。 - ウブド王宮
毎日、日替わりでバリ舞踊の定期公演が行われているウブド王宮。
夕方頃になると、路上でチケット販売が始まります。公演によって若干値段が異なりますが、どの売り子から買っても値段は同じです。
雨天時は、会場からすぐの場所にある集会場での公演となりますが、野外で見るのとはまた違った雰囲気を楽しむことができます。 - Kemangi Restaurant(クマンギレストラン)
美味しいインドネシア料理やイタリアンを楽しみながら、バリ伝統のレゴンダンスを楽しむことができます。
ショーの後は踊り子さんと記念撮影もできるので、まだバリ舞踊を一度も見たことがない初心者の方にもおすすめです。
雨季のお楽しみ③雨季ならではの景色を楽しむ 幻想的な雨上がりの風景
雨季には、普段見ることのできない「幻想的な風景」が眼の前に広がります。
雨季のバリ島は、草木がたくさんの雨を浴びてキラキラと輝き、島全体が言葉には表せないほどきれいな緑に包まれます。とりわけ、雨が降った後の幻想的な風景は素晴らしく、それらを写真に収めることも雨季のバリ島旅行の大きな楽しみの一つです。
観光で人気のライステラスですが、雨の降る中で眺めると、いつも以上に緑が鮮やかに映え、心が癒やされます。
雨上がりの夕暮れ時も忘れてはなりません。大気が雨の水分をたっぷり吸い込み、そこから差し込む光は言葉にならないほどの美しさです。赤く染まる空とも相まって、まるで水彩画を見ているような気持ちになります。
運がよいと雨上がりに虹を見ることもできます。
虹を見るには雨と太陽が欠かせません。特に、土砂降りの雨、スコールが上がった後に見ることができるチャンスが訪れます。
「晴れ→雨→晴れ」という、虹を見るための好条件といわれる天候になる雨季は、バリ島で「きれいな虹を見た」という声が至る所で聞かれます。
雨季にしか見られないサプライズの一つとして覚えておくと、旅行をより楽しいものにしてくれるのではないでしょうか。
【コラム】雨季の水害情報(洪水や浸水など)を確認する方法
雨季でも十分楽しめる魅力いっぱいのバリ島ですが、洪水、浸水、土砂災害などが発生することもあります。しかし、洪水が起こってもほとんどが一時的なもので、雨がやめば嘘のように水が引いていきます。
災害が起こる地域も限定されており、日本人が多く訪れるビーチ側の地域は土砂災害などが発生しにくいため、あまり心配する必要はありません。
スマホやテレビなどで事前に天気予報(Weather Undergroundなど)を確認してから外出するのが一番ですが、バリ島の天気は急変することが多いため、雨対策をきちんとしてから出かけるようにしましょう。
また、突然の大雨で交通渋滞が発生することがありますので、一日がかりで行くようなツアーや、カーチャーターでの観光は、天候のことを加味し、余裕を持って計画するようにしましょう。